エイベックス 正木慎也 ボーイズラブ文庫
「みのりくん…」。「蘭も……海の神の一族なのだから分かるはずだ。そうだな?」。その隣にあるメタリックシルバーのクラウンは社用車で、一番奥に勇一郎が車の免許を取るまで乗っていた…と説明をしてくれたバイクが一台、置いてあった。それを言う時だけはさすがに躊躇いがあったようだったが、結局高敏は言った。
「そのくらい、いいだろ?斎木には黙っててやるよ」。乏しい知識しかない深月にも、相当贅沢な部屋だということが分かった。「分からんな……」。「ははは……、ごちそーさん」。「…………」。「俺はオンナじゃないぜ」。「分かった」。
深月は状況も忘れ、思わずキョロリと室内を見回してしまう。「…やっぱり、ロマンポルノだ」。彼は困ったように囁いた。「篝、わたしは同じことは何度も繰り返さない。すぐに言われたとおりにしなさい」。けれど、室内はなんだか薄暗い。「な、何?」。
高木が、慌てて付け加えるように念を押した。「今回のストーカーの件は悪かった。俺も智明の気持ちを考えなかったから。でも、俺と別居してから、お前にストーカーが三人いたのを、俺は隠密に退治してやってたんだぞ」。
ジュリエット略奪戦の戦火を必死にかい潜《くぐ》って、春樹は生徒会室に飛び込んだまま中から鍵を掛けて、外部の者を一切寄せ付けずにいたのである。
ボーイズラブ小説作品紹介
27歳の若手調律師・杉山響は調律に赴いたコンサートホールで、天才ピアニスト・アレンと出逢う。アレンのもつ野生の獣のような存在感と圧倒的な音に囚われた響は、「明日から専属調律師になれ」と言う彼に強引に抱かれ、日本でのツアーに同行することに――。アレンに従い、快楽に翻弄されながらも仕事に徹しようとする響は、彼の「愛している」という囁きに心を乱されて……。
タイトル:ロマンス〜ピアニストの束縛〜
著 者 名:上原ありあ
レーベル:シャレード文庫
発 行 元:フロンティアワークス
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